先に大前提を言っておく。**結婚という選択そのものは、経済合理性だけでは説明できない。**このサイトは家計最適化や時間効率の話ばかりしているように見えるかもしれないが、その土台にはこの非合理性への理解がある。
1. 経済合理性だけなら、結婚は「割に合わない」
税制優遇や生活コストの分担など、結婚に経済的メリットがないわけではない。だが厳密に損得だけで比較すれば、独身のまま資産形成に集中したほうが効率的な場面は普通にある。育児や介護、価値観のすり合わせにかかる時間的・精神的コストを加味すれば、なおさらだ。**それでも人は結婚を選ぶ。**この時点で、結婚は損得計算の外側にある選択だと認めたほうがいい。
2. 非合理を認めるからこそ、合理性が活きる
ここが重要なところだ。結婚そのものが非合理な選択である以上、「結婚してよかった」と思える状態を維持するための土台は、感情や関係性の側にしかない。家計管理や時短家電の話は、その土台を守るための手段であって、目的そのものではない。
合理性の追求(家計最適化・時間効率化)は、非合理な選択(結婚という関係)を長く健全に保つために存在する。逆に言えば、合理性の話をどれだけ突き詰めても、それ単体では「結婚してよかった」という実感には届かない。
3. このサイトが「カネ・トキ・ココロ」に分けている理由
カネもトキも、突き詰めれば「関係を守るための資源をどう確保するか」という話に帰着する。そしてココロは、その資源をどう関係の質に変換するかという話だ。合理性と非合理性は対立する二つのテーマではなく、同じ目的の異なる現れ方にすぎない。
「結婚は技術。」というサイトタイトルには、この非合理な選択を、技術によって長く健全に保ち続けられるという確信が込められている。